はと/久しぶりに料理行脚

 みなさん、こんばんは。今日は日曜日で、いろいろ買い物に行っていました。
そして、夜は北京オリンピックの閉会式を見ました。スポーツにはあまり興味がないし、仕事が大変だから競技はまるで見なかったし、職場でもほとんど話題になっていませんでした。
でも、パフォーマンスや音楽と舞台は好きなので、開会式と閉会式は楽しみです。
私は中国が好きですから、まああれこれと言われたオリンピックですが、中国ではなく中国人の力強さと華麗さは圧倒的でしたね。国家の大仕事は終わったわけですから、指導者達が、国民の暮らしに目を向けることが、中国の未来を見つめることと同じになるだろうと思います。
 私の北京にいる中国人のガールフレンドからの感想などが聞かれたら、またお知らせしますね。

 さて、今日は、突然ですが、ここに行って来ましたー。倉敷市の街中の小さなレストラン「Turukuaz」です。カンのいい人は、名前からすぐ気がつくと思いますが、トルコ料理のお店です。タクアンの話で、トルコを回ったときにイスタンブールでトルコ飯食べ放題のことを読まれたでしょう?私はそのときまで、世界三大料理なるものを知りませんでした。そんなものがある、と言われたら、とりあえずフランス料理と中華料理は出てきますが、もう1つが分かりません。現在では、日本料理は世界各地を闊歩していますが、それは近年になってからのことだし、そもそも「和食」は他者を打ち負かして威張るような食事ではないでしょう。それで、トルコ料理だと知ってあっと驚き桃の木山椒の木でした。トルコ?そうなの?ガセネタじゃないでしょうね。さっそく調べたら、うんうん、その通りでござった。そういえば、ケバブくらいは名前だけ知っているなあ。でも食べたことがない。
 で、夏期講習会も終わりに近づくと、まとめテストのことで忙しいのですが、テストは作ってしまえば生徒にやらすので、そのときは授業がない、すなわち授業準備がなくなるので、トルコ料理に奔走することになりました。思ったとおり、わが福山にはそんなものはない。分類上、非常に便利な、多国籍料理店はかなりあるけれども、本物を食べたいのです。では、広島はどうか?うーん、酒場でそれらしいのが一軒だけあるけれども、イマイチ。次、岡山は…。おお、こりゃすげえ、「岡山トルコセンター」ですって!これって、あの、今となってはその名は過去の遺物、しかれども気にはなっていた、例の「トルコ」ではないだろうか…。いや、よく見ると「岡山トルコ文化センター」だ。うーん、しかし、かえって、いよいよ怪しい。ということでサイトを訪問してみましたら、由緒正しい、紳士的な団体でござりました。あとで知ったのですが、岡山大にトルコからの留学生が50人くらいいるのですって。どうしてなんでしょうね?またそのうち聞いておきます。広島大なら、教育学部にイランとかケニアとかそれこそ世界各地から1名ずつ民族博覧会みたいに留学生がいますけどね。
 そう、それで結成されて、語学学習、文化交流、料理教室などなどをときどきやっているみたいです。で、そこからトルコ料理のお店を探ったら、すごいんですよ。中四国で、きっとこのお店一軒しかないだろうということになったのです。それが、今日すっ飛んで行った「Turukuaz」なんです。
 午前中に少し買い物をして、ガソリン代がもったいないので、田舎道をとろとろと倉敷まで走りました。すでに頭の中で小さなお店だろうと確信していたので、道の途中で、営業しているかどうか確認しました。予約を入れようとしたら、「どうぞお待ちしています。」だけで終わったので、お客は少ないのだろうということも分かりました。うーん、運転していなかったら腕組みをすべきシーンですね。「世界三大料理とは何だ!」と吼えなきゃね。


 さて、倉敷市の中心部の入り口に着きました。駐車代を払いたくないので、「コーナン」に止めて、1kmほど、まり子さんを歩かせることにしました。何事もダイエットのためでもございます。山陽本線の踏切を渡って、信号で道路を渡って、この辺だけどもー、ちょっと見つからない。こちらが分かりやすい場所まで行って、電話するかー、と思っていたら、お店の長屋(コーポと言いますよね)の一軒の看板がエスニック!そこにTurukuazの文字が!ということで、わりとあっさりと見つかりました。
 1階は、絨毯やランプを始めとするトルコ製品、小物のお店。うーん、繁盛しそうにないなあ。右の扉から入ると即、赤い敷物の階段。最後の1段がちょっと高めでリズムが狂って足をコツンとやる。よく見ると、そうなりますの注意書きがしてあった。やはり小さなお店でした。普通の個人経営の喫茶店みたいな感じ。トルコ人のオーナー兼シェフとお姉さんかおばさんか分からない、かわいらしい女の人の2人でやっている。夫婦のようには見えなかったけどなあ、わからん…。女性2人の先客は、その話から、私たちと同様、野次馬たちでした。ただし、ここの常連の男性が連れて来たみたい。彼があれこれとうんちくを垂れているもの。そこへ別の若者が1人登場、さっさとカウンターへ行く。これも常連さんですね。
 ランチメニューは、①日替わりデイリー(830円) ②イスタンブール(1150円) ③トゥルクアズ(1450円)でした。なるたけ多くのトルコ料理を食べたかったので、②と③をひとつずつ頼みました。残念ながら、メニューの写真を撮るのを忘れました。まあ興味あるひとは、そのお店のサイトを見て下さいね。
http://www.turukuaz.com/


 トマトのスープ、ビタバンというナンのようなパンに前菜をあれこれサンドして食べます。ん?あっさりした味!口にする前は東南アジア系の味を想像していましたが、これはかなり違います。塩味が基本で、香草や香辛料は効いてはいますが、薄いです。しかもよく知られていると思われるハーブとペッパーです。
お話してみると、やはりその通りで、ただ、塩の量がその日の気分で異なるとか…。味が薄いので、軽食の感じでどんどんいけます。あっという間にスープ、前菜&サラダ、ビタバンは終了。


 さてメインは、チキンのケバブにラムのハンバーグ、そしてマメ入りピラフと玉ねぎやにんじんその他の野菜。ケバブはひょっとするとチキンの塩コショウ焼きか、でもかりっと焼いてあるし脂がなくってほこほこしておいしいおいしい。まり子さんはハンバーグがたいそうお気に召されたようです(しかしふだんの好みからすると、ハンバーグなら何でも好きなのではないかと思いまするが…)。玉ねぎもにんじんもそれぞれ違った酢がが入っていました。何が入っているのとかどうやって調理したのとか気にはなりましたが、何せ味が軽いので、どんどん食べてしまい、勝負が早かったです。終わった。もうちょっと欲しいなあ。でも、デザートとチャイが出ます。私は、何やかにやとたくさんの種類の具の入ったプリンのようなものを、まり子さんは、有名なトルコアイスです。やっぱトルコアイスがいいよー。あのとりあえずねっとりとしていて、しかし口に入れるとさらっとするやつ。あれだけたっぷりと食べたいですね。チャイは要するに紅茶です。


 次のお客が来ました。わりと若い女性2人。こちらはトウシロ、野次馬です。ああ、ここへはね、絶対におばちゃんグループは来ないなと思いました。まあ、そんなお店です。
 私はまた来てもいいと思いました。ただし、もうちょっとにぎやかなほうがいいな。それから前もって電話をして、エスニック感をもちーと強く出して!と注文しておいてね。まり子さんは、これで終りね、と冷たいお言葉を吐いておられました。結局、彼女の心を震わす料理ではなかったみたいです。私はおもしろければいいので、きっとまた来ると思います。こういうところへ来るというのも、タクアンのおかげというか、仲間のおかげです。こんなささいなことが積み重なるのが、いいなあと思っています。では、今日はバイバイ。

  

2008年08月25日 Posted by Poppo at 02:32Comments(5)

はと/15日

 みなさん、こんばんは。ちょっと涼しくなったと思いませんか?ただし、ここに雨が降らない状況は変わりませんので、たいへん不安です。さすがに市民の多くも不安がっています。「福山砂漠」と呼ばれる日が来そうです。地球の中緯度高圧帯のごとく、福山の上空を雨雲が避けて通っているようです。
 さて、それはおいといて、お盆の山行、15日の話しです。何とまあ、14日の夜は、すごい風雨でした。熱帯性低気圧が日本海を通過したからです。山小屋は、隙間風の入る小屋もありますが、大天荘は冬でも大丈夫なように二重の窓になっています。すると寒気防止にはいいのですが、換気が悪いので、私はこそっと2箇所の窓を開けておきました。そのせいもあってか、ヒューン、ビュッビュッビューーンとすごい風音がして、夜中に何度も目が覚めました。朝、同じような目に会ったことを話している人がけっこういましたね(笑)。
 朝は、雨は止んでくれましたが、猛烈なガスで十m先が見えません。でも、雨が降るよりはましまし。ゴアテックスの雨合羽の下だけをはいて出発しました。北アルプス表銀座逆走、燕岳(つばくろだけ)までです。
 のんびりと歩いて、燕岳の1km手前の燕山荘(えんざんそう)に着いたのは、10時。天気は、ガス、ときどき小雨、曇り、一瞬日が射す、という状況です。アップ・ダウンは、大天井岳(2922m)を出てすぐに300m下降して、切通岩(きりどおしいわ)という名のついている鞍部(切戸=キレット)から登り返しますが、ぼちぼちで燕岳(2763m)がゴールですから、楽なコースだと思います。天気が悪かったのですが、それなりに多くの写真を撮りました。

①【大天荘】
 基本的な構造は、昭和49年に建てられたままです。大天井岳が人気がないせいか、山頂直下にあり、かつ素晴らしい展望が期待できるわりには、空いている山小屋です。今回で3回目ですが、ちゃんと一人畳1畳ふとんをワンセット使えました。食事は、メインが肉と魚からセレクトできるのですよ!ただ笑えるのは、受付のお兄さんが誇らしげに言うのですが、料理を聞くとね、肉=和風ハンバーグ、魚=鯖の味噌煮、ああ何て可愛いんだ。さあ、私はどちらにしたでしょうか?無難で満足しそうなのは、和風ハンバーグでしょうが、ここはやはり標高2900mで食べる海の幸、鯖の味噌煮の方に、キンコンカンコン、こっちこっちと、脳みその大部分が共鳴しておりましたので、びしっと鯖の味噌煮を指名しました。するとー、お兄さんが、「ありがとうございます。今のところお一人だけです。」と言う。「え、まずいの?それとも偽物なの?」とあわてて尋ねると、「いえ、本物です。食べられた方はおいしいと言われます。」「まあ、いいや、どっちみち、こんな山小屋で食べることに意義があると思ってますので。」「ええ、そうです、そうです。珍しいと思います。」
 写真を撮っておくべきだったのですが、撮るまでもないくらい下界のものとまったく同じ代物でした。味も同じ物。少し違ったものを、こっそりと期待していたのですが、逆に言うと、こんなものをこんなところで出せるなんて、大したものだと思いました。私の回りの人たちも、「おお、すげえ。」「まあ、おいしそう。」などと賛辞を飛ばしまくり。「だからさー、あんたたち、何で注文しなかったわけー?」と言いたい気持ち、ひとしきりでありました。


②【大天井岳山頂】
 雨が降っているので、どうでもよかったのだけれども、YAすべエがちゃんと登って写真を撮っていたので、ちょこっと行って来ました。何にも見えません。小さな祠が1つあるだけです。前回、来たときにこの近くでストーブでクッキングをしたのが懐かしくて、その場所を眺めました。今度来るのは、いつになることやらね。


③【登山道】
 大天井岳は、悪く言えば岩が積み重なってできただけの山で、きれいでもなくりっぱでもなくたいていは槍ヶ岳に行く途中、通過されるだけの山です。いわゆるガラ場ですが、ちょっと足腰を痛めそうな道ですね。


④【切通岩のハシゴ】
 登山コース中の低い鞍部にあるハシゴです。反対側にもあります。それほど大したことはありません。昔はありませんでしたが、この鞍部は年々痩せていっているようです。両脇が崩落していき、鞍部自身がしだいに細く低くなっています。やがて、表銀座コース中、最大の難所になるかもしれません。雨でハシゴが滑るので油断はできませんね。


⑤【イワギキョウ】
 チシマギキョウかもしれません。調べれば分かるのですが、ちょっと大儀い。背が低く岩の間にへばりついているキキョウの仲間です。


⑥【霧中の登山道】
 霧と小雨の中の尾根道です。ダケカンバの幼木が風にあおられています。この稜線で1本だけで育つのは大変だろうなあ。しかし、この木を覚えました。この木に会うために、この道をまたいつか通ろうと思いました。うんうん、これがね、山男のロマンなんですじゃ。


⑦【トウヤクリンドウ】
 名前から、漢方薬の材料にしていたのでしょうね。きっと苦い。ふつうのリンドウも薬草でしょう?


⑧【コマクサ】
 駒草と書きます。ピンクの花が馬の顔に似ているからだそうです。ブヒヒヒーン。驚きました。コマクサは、燕岳付近は群落があってあちこちに咲いていますが、この表銀座コースのこのあたりには、こんなにはなかったはず。なのに、コース全体で花崗岩の砂礫地帯では必ずたくさんのコマクサが咲いていました。正直言って、こんなに咲いていると、ありがたみがないです。かつては、「北アルプスへ登って、幻のコマクサを見てきた。」なんて話になったのですが、これでは文字通り、話になりませんね。人々が大事にしたのか、種を播いたのか(北燕岳では、実験的に人為的に栽培して、笑えるほどの大群落ができています。)、はたまた自然環境が変わったためか、分かりませんが、登山者の目を楽しませることには変わりはありません。


⑨【蛙岩(げえろいわ)】
 どれが蛙岩かよく知らないのですが、きっとこの大岩のことでしょう。その割れ目の中を通過します。このコースには、あと、為右衛門の吊岩のような名前のついた大きな花崗岩があります。


⑩【イワヒバリ】
 実は燕山荘に着いたのです。がさごそとザックの中からお菓子とコーヒーを取り出していると、こいつが夫婦でやって来ました。イワヒバリという高山に住んでいる小鳥です。ただ、これはよく太っています。きっと登山者から食べ物をもらうからでしょう。ちなみに、イワガラスというやつもいます。


⑪【私です】
 ガスでまるで何も見えなかったのですが、突然晴れてきて、燕岳が見え始めたので、あわてて写真を撮ってもらいました。私の後ろに見えているのが燕岳です。ちなみに、イワツバメという小鳥もいて、季節にはここでも飛び交っているはずです。


⑫【おっともだち】
 いやあ、人畜無害人間、万歳です。わたしゃー、何にも言っていないし、何にもしていませんよ。向こうから来るんですから、仕方がありません。この女性は、カップル(どうみても夫婦にあらず)だったのですが、いろいろとお話をしてきて、記念にいっしょに写真を撮ってくださいということに相成りました。相手の男性は、ちょっと憮然とした顔…(冗談)


⑬【いつもの場所】
 燕山荘の広場にある道標。ここは記念写真のメッカ。ここで写真を撮らない人はいないと言っていいのですが、今日は、バックに山並みが見えていないのでちょっと人気薄。晴れていると、裏銀座の山々が延々と槍ヶ岳まで続いているのが見えるのです。そして、右手の奥には立山と剣岳も見えます。


⑭【クルマユリ】
 コマクサが高山植物の女王ならが、私見ですが、クルマユリが王様じゃないなかあ。ただ花はどうしても女性扱いですから、ちょっとピンと来ないと思います。


⑮【花崗岩とハイマツ】
 燕岳の魅力は(私はあんまり感心はしませんが)、花崗岩のオブジェと風化後の白い砂礫と緑色のハイマツとの対比です。実際問題、燕岳の魅力は、「北アルプスでいちばん早く登れる山」であることだと思います。もう1つは、燕山荘がとても泊まり心地のいい小屋だということです。私もテントをかついで来た事がありますが、あまりにもきれいだったので、ついテントを放っといて泊まったことがあります。


⑯【コマクサ大】
 登山道で見るコマクサは栄養不足で、厳しい環境の中でやっと生きている感じのものが多いですが、ここ燕岳では、栄養豊富で、大きな株になったものがたくさんあります。巨大株の写真も撮りましたが、あまりにも暑苦しいので載せていません。もう魅力半減。ここでも、メタボはだめですよ!


⑰【オブジェ】
 これこそ燕岳!と言いたくなるほど有名な岩です。みんなから愛されているのかどうか、よく削られていますねえ。現在は花崗岩は厳重に保護されていますから、新たに、穴を開けられたり、ステップを掘られたりはしていないと思いますが、無残といえば無残な姿です。ちょっと寂しい気持ちになります、自分に対してですよ。若い頃は、もちろんこの岩に登って、穴に体を入れたりして遊びました。写真もあります。が、現在は、そのような元気というか、遊び心がないですね。遊んでいるつもりですが、もっともっと対象に肉薄した遊びをしないといけないと痛感しました。


⑱【燕岳山頂】
 よくあるポールとか山岳表示盤はありません。これだけです。花崗岩ですから、風化が超激しくて、ものを設置しても数年で倒れてしまうのだと思います。もう登山靴でがりがりやるだけで、ぼろぼろぼろぼろと岩肌が剥げ崩れてしまいます。


⑲【岩塊】
 燕岳の写真というと、このような花崗岩のモンスター的な塊を作品に仕立てていますね。好きではありません。


⑳【燕岳】
 燕岳から燕山荘まで片道1kmをピストンして帰ってきたら、ガスがかなり引きました。燕岳の全貌が見えました。大変コントラストの強い山です。この明るさが、初めて北アルプスに登った多くの人たちをひきつけるのでしょうね。


21【燕荘】
 当初の予定では、この後、縦走路を北へ進み、北燕岳を越えていったん下降して登り返して、剣ズリという難所を通過後、餓鬼岳まで行くつもりでしたが、どうも天気が持たないだろうと判断しました。雨よりも雷が怖いのです。雨の中なら歩けるけれども、雷の中はじっとしているしかない。そうなると、時間が厳しいかなあ。疲れたしなあ。そして、また、実際のその行程を目の前に見てみると、ずいぶんと下っているなあ。しかも山ん中だよ。さぞかし蒸し暑いだろうなあ。明日の下山も1700mも降下しなければならない。ここからなら、3時間で下ってしまう。あ~、おいら決めたよ。お腹空いたよ。今この時点ですきっと晴れているなら、文句なしに前進したけど、雨が降ったらもういやだ。帰ろっと。
 ということで、正午ちょうどに燕山荘の下をトラバースして、下山することにしました。さらば、燕山荘。主人の赤沼さんの名セリフ「もし、名前を知らない高山植物があったら、それはミヤマエンザンソウです。」


22【ハクサンフウロ】
 これは有名ですから、名前は知っています。ハクサンフウロです。広島県の低い山にも同属がいます。名前はシコクフウロです。「もし、知らない高山植物があったら、それはハクサンなんたらソウです。」というくらい、高山植物には「ハクサン」を冠したものが多いですね。


23【ダケカンバ】
 白樺は平地で真っ直ぐ伸びて明るく笑うお嬢さんですが、岳樺(ダケカンバ)は山岳地帯で風雪に抗して屈曲した姿勢を保って、あるときは豪快に笑い、またあるときは長時間沈思する男らしい樹木です。その白い幹にスリスリしたくなります。石鎚山系にもありますよ。ちょっと色が黒いですけどね。


24【合戦小屋】
 出たー、合戦小屋名物夏のスイカ!下界の中房温泉から燕荘までは急登につぐ急登で、アルプス三大急登の1つに数えられています。その途中にある合戦小屋。ここでスイカが売られない夏はないのです。本当は登るときにかぶりつくのですが、今回は仕方がありません。いっただきまーす。もう最高ッス。これ800円です。塩つき。


25【針葉樹林】
 もうあといくばくもなくて、登山口の中房温泉に下り付きます。美しい針葉樹林があります。人の手が入っていたと思いますが、もう人の手を離れてずいぶんと久しい感がありますね。中房温泉では、残念、バスの便がすぐでした。でかいイヌを連れてよく怒るおじいさんのいた中房温泉に入りに行って、そのおじいさんが存命かどうか知りたかったのですが…。


 ということで、1日早くやめちゃいました。もう少し日ごろのトレーニングをしておかないといけません。山は精神力だけでは登れませんからね。体力と危険と仲良く遊ぶ心を持っていないと長続きしませんです、はい。
 このあとは、バスでJR大糸線の穂高まで行き、そこで安いトマトをかじって、この時期だけ超満員の鈍行に乗って松本まで出ます。もちろん座れるわけのない信濃号に2時間立ちっぱなしで、名古屋まで、そこからはのぞみで帰福しました。そうそう、今年も、松本駅のホームの立ち食いそばを食べました。市中のものよりも美味しい感じがします。松本は暑い。その暑い空気が、列車の熱気でいっそう暑くなったホームに立って食べるそばがうまいんです。ネギが少なかったので、おばちゃん、そばを増量してくれました。「一杯のかけそば」、280円です。
 では、これで今年のお盆の山の話は終わりです。最後まで書きました。お付き合いどうもありがとう。昨年の南アルプスは途中でぽしゃりましたもんね。次の紀行文は、「インド」です。とうとうインドです。暑そうだなあ。でもインドです。広島弁ならオヤジギャグが言えます。「インドはあついんどー。」   

2008年08月21日 Posted by Poppo at 01:03Comments(5)

はと/14日

 みなさん、こんばんは。福山地方は、結局湿り気程度の雨しか降りませんでした。残念です。三原市では、お盆の祭りを兼ねて雨乞い踊りをしたそうな。明日からまためちゃくちゃ暑くなるそうだし、毎年、夏がいやになりますね。
 さて、14日の話をしましょう。13日の夜は、6時半頃、たった一人で夕食を頂きました。バイトのみんなもまかないを食べていました。蝶ヶ岳ヒュッテは、ロケーションは最高にいいのですが、難点はメシがまずい。これは昔から有名で、そろそろ改善されたかなあ、と少しは期待していたのですが、やはりはずれでした。おかずには、乾物をお湯でもどして作ったようなものがずらーり。いっときは、カレー一皿のみの時代もありましたから、それよりかはましでしたが…。なのに、宿泊料は他の山小屋より500円高い9000円です(一泊二食付)。
 夜に、ここの談話室でマンガを読んでいて、なかなかいいマンガに行き当たりました。こういう本はすべて登山客が持ち上がったものを置いて帰ってできあがったライブラリーです。ですから、山好きの人間共通の好みが出ているのかもしれません。そのマンガは、「大使閣下の料理人」です。1巻から24巻までほぼそろっていて、数冊読みました。「美味しんぼ」よりかは、インターナショナル的に深いものがありちょっと感動ものでしたので、今日、古本屋で、とりあえず1巻~8巻まで買いました。暇なときにぼちぼちと読みます。ベトナムや中国や北朝鮮のものがおもしろいですね、やっぱり。
 
①【夜明け】
 とりあえず、朝日は安曇野側の雲のすき間に昇って来ました。しかし、反対側の槍・穂高方面はすっぽりガスに覆われて、というより上高地から猛烈なガスが吹き上げてきていて、雨になるのも時間の問題というところでした。


②【蝶ヶ岳ヒュッテ】
 増築してありました。どうしてメシがまずいのかなあ?もっと金をかけてくれたらいいのに。ここはロケーションに恵まれているので、登山客は多いです。だから収益は十分にあるはずなのです。経営者がケチなのかなあ?水も高いです。1リットル=200円です。昔の4倍にはねあがっています。


③【上高地側】
 穂高連峰の山腹のあたりだけが少し見えます。稜線あたりは霧の中、雲の中です。この谷の反対側に聳えたち連なる山々が見えるのが、この蝶ヶ岳稜線の魅力なのですが、これではだめですね。私は、3回目ですが、いずれもはっきりすっきりと見えた試しがありません。


④【自分】
 相変わらず人畜無害な顔と格好をしてふらふらしていますので、ひたすらにカメラのシャッターを頼まれます。ときどきは私も写してもらうことにしました。そろそろ出かけるかなあと思っているころです。


⑤【蝶ヶ池】
 もうはっきりしない天気の中を常念岳へ向けて歩いています。ときどき小雨がぱらつきますが、合羽を着るまでではありません。蝶ヶ岳の稜線は窪みが多く池塘があちらこちらにあります。妖精の池とかね。これは蝶ヶ池。しかし、昔と同じ汚い水です。


⑥【お花畑】
 今年は、花が少ないそうです。暑すぎるからだとか、時期がずれて遅いとか、いろいろな話があります。確かに咲き誇っている感じではないのは否めません。ピンクの花はシモツケソウです。


⑦【常念岳山頂にて】
 標高2857m、やっと着きました。こんなに遠かったかなあという印象です。途中に大きな下りがあって、登り返しが大変だったし。やっぱり年ですね。昔は、常念岳~蝶ヶ岳はすっとぶように歩いた記憶があります。常念岳は立派な山容をしていて、ファンは多いですね。


⑧【常念小屋】
 常念岳からは常念乗越し(のっこし=コル=鞍部=峠)まで、一気に400mも下ります。実は、さきほども蝶ヶ岳方面から、400m以上登ってきたのです。すなわち、どちらから登ろうとも400m登ってすぐに400m下るのです。途中で大粒の雨が降り出したので、緊急用の傘を差して飛ぶように下って小屋に入りました。写真は、まだガスも届いていなくてのんびりとしていた時分です。常念小屋が見えますね。


⑨【野生のブルーベリー】
 常念小屋で、昼食のカレーを食べて休息しながら考えました。疲れたし、雨が降るし、今日はまだお昼だけど、ここに泊まって様子を見るかなあ、それともいっそ下山するか?正午にNHKの天気予報をやるかと思っていたら、北京オリンピックの生中継をやっていて、ニュースはいっさいなくてがっかりしました。
 結局、正午過ぎてもニュースがなく、雨が止んで、これから登る(通過する)予定の横通岳(よこみちだけ)が日に輝いて見え出したので、気を取り直して、縦走続行。とちゅうで、野生のブルーベリーを見つけてさっそく食べました。この木イチゴは、北アルプスなどたいていの場所にあります。誰も食べませんが、私はせっせと食べます。甘酸っぱいものは元気が出ますからね。


⑩【コケモモ】
 これは、コケモモの若い実です。コケモモジャムで有名ですから、名前だけはご存知ではないでしょうか?9月末にならないと熟しません。真っ赤に熟すととても甘いらしいのですが、私は熟したものは食べたことがなく、このような青い実を少し採って食べます。一度に口に入れると、リンゴのようなスモモのような味がしますよ。なかなかいける。けれども食べる者は私くらいじゃないかなあ?


⑪【ハイマツ】
 ハイマツの実、松ぼっくりですが、これは雷鳥の好物です。登山道の傍らに彼らがつっついてバラバラにしたものをよく見かけます。ときどき一ヶ所に集めて食べた形跡も見られます。味は、もちろん松脂臭くて食べられたものではありませんが、私は食べます。なーに、雷鳥と同じことをすればいいのです。彼らも松ぼっくりそのものを食べているのではなく、その中の松の実を食べているのです。だから私もその実だけをほじくり出して食べるのですが、白くて柔らかくておいしいですよ。ただし、松ぼっくりをかじるわけにはいかないので、雷鳥の食べ残しを頂くのです。まさか彼らはまだ鳥インフルエンザには感染していないでしょうからね。


⑫【常念岳】
 常念乗越しからだいぶ高いところへやって来ました。ときおり、ガスが晴れます。おお、常念岳が見える。今回の数少ないシャッターチャンスの到来です。今日の行程中、あちこちでいくらかのコマクサを見かけましたが、花の時期を逃していて、写真に写せるような美人はなかなかいません。


⑬【雪田(せつでん)】
 北アルプスは、これがあるから遠目には緑のハイマツに対して白く輝くものとして、写るのできれいに見えます。冬の忘れ物の雪田です。これから染み出て来る水はおいしいですよ。


⑭【チングルマ】
 もうすぐ、大天井岳(おてんしょうだけ)です。常念岳から、思ったよりも距離がありアップ・ダウンもあり、少々疲れました。時間も3時が近いので、もう心は大天井岳の足下の大天荘で泊まりにほぼ決まりです。これは花が咲いた後にできる、タンポポの毛のようなものです。チングルマという車輪?に似ているそうな、はて?
 今日は、ずっと霧の中、ときおり小雨、と、突然、ビカーー、グワッシャーーン!割と近いぞ。あとは、目の前に見えている山小屋まで必死で走りました。雨もボタボタと大粒のものが落ち出し、またまた稲光と雷鳴が!ち、ち、近い!走りながら考えました。もし雷が落ちたらやけどをして死ぬのかなあ。それにしてもすごいショックだから、痛い、熱いなど思わずにショック死だと思うけど、そうでないとつらいよなあ。ふー、到着です。やれやれ。もうやめた!ちょっと早いけれども、ここに泊まりに決定!


 昨年度の記事、10月13日のものを読み返してみてください。YAすべエが、燕岳(つばくろだけ)から大天井岳、そして常念岳までのテントによる山行をやったときの話が載っています。私は、彼らは蝶ヶ岳まで行ったと勘違いしていました。実際は、嵐がやってきたので、常念岳にも登らずに一の沢へ向けて下山したのでした。
 では、明日から仕事を再開します。明日の更新がなるかどうか微妙ですが、できれば頑張りたいと思います。お休みなさい。
  

2008年08月17日 Posted by Poppo at 22:10Comments(1)

はと/13日

 みなさん、こんばんは。おぼんでやんす。
 そろそろ涼しくなって欲しいですが、変わらずで、おまけにここは雨が降りません。日本全国、あちこちと降っているようなのですが、だめですね。もう台風に直撃されてもいいから雨が欲しい。雑草が枯れつつあります。
 お盆は、どう過ごされていますか?帰省したり、帰省されたりでにぎやかならいいですね。私のところも、2人の子供と3人の孫が帰っています。まだ、勢ぞろいしていないのですが、今晩あたりそろうようです。孫は3人とも走り回るときなので、目が回りそうです。公園に連れて行って、逆上がりをしたら、本当に目が回りました。
 さて、山の話でもしますか。実は、天気が良くなくって残念な、くたびれもうけの山行でした。本当は、今日までいるつもりでしたが、天気予報では、雨、そして雷雨ということで、山に入って2日間も霧、小雨、雷雨、ほんのときどき青空という調子だったので、いやになって下りて、昨日の夜に帰ってきました。しかし、下山時に、午後からは雨、雷雨の予想とは逆によく晴れて、その時間だけで日焼けをしました。しかも、今日も信州の山は晴れていたようなのです。台風もいるし、前線も日本列島を北から南まで縦断しているのに、ここ福山と山は雨は降らなかったようです。ここ数年、お盆の山の天気は良かったのに、今年は運が悪かったです。
 まず、13日のことです。早朝4:49の電車で、駐車場でのんびりしていたら時間が危なくなって、走って駅まで行ったため、山に登る前に発汗その1を実行。2分前にホームに立ったら、掲示板に今度出発の電車の案内があって、「岡山行き5:**」。れれれ、もう出てしまったのかいな?ホームの時計はまだ4:47。あわてて改札まで戻って聞いたら、「福塩線のホーム」から出るとのこと。また、突進して、山に登る前に発汗その2を実行。岡山から、のぞみに乗換えで、ふだんならのんびりできますが、なんせお盆なので、とりあえず走って行って並んで待つことを実行して、山に登る前に発汗その3。名古屋から、特急しなのに乗り換えで、始発だから、わずかの望みを抱いて、1番線ホームまで走る走る。山に登る前に発汗その4。予定を組むのがぎりぎりだったせいもあるけど、朝いちの指定席は夏は取れませんね。みんな、その日のうちに山に入りたい思いは同じなのでね。汗をかきましたが、そのかいなくkept standing all the way to Matsumoto.
 松本駅で、こんどはバスですが、駅の表口に出てびっくり仰天。バス乗り場がない!ずらりと駅前に並んでいたのに、なんてこった。また駅まで戻って尋ねたら、「なんたら」というデパートの中にあるから、出て右の方へ行けばいい、とのこと。なんでデパートの中にあるんだい?という疑問を抱きながらも、尋ね返す時間がないので、お礼を言って突進。そうしたらね、同じように悩んでいる人が何人もいて、いっしょにまずその「なんたら」デパートを探すのだけれども、看板が小さいし、変な和製英語のような略語だったので、見つからない。やっと私が、緑色の小さな看板を見つけました。松本市の中心部は大きな街ではないので、デパートと言ったって、スーパーのようなものなのです。あれじゃわからないよなあ、とみんなでぶつぶつ言いながら、時間がないので必死で走ります。もう暑い。松本は夏はしこたま暑いのです。デパートの中に飛び込むと、幸いバスターミナルの案内はすぐに分かって地下に下りる。切符売り場に行くと、「ここは往復のみで、片道は自動販売機で買って下さい。」という。私の前の女の人が、1万円札が機械に吸い込まれなくて苦労してる。うーうーうーはよーしてくれ。で、とうとうその人はあきらめた。機械を見るとちゃんとランプはついている。私の後ろにも何人かいるし、時間がない。心を静めて札のしわを伸ばして入れたら、おお神様、一発で通ったよ。で、バス乗り場へ向かう。ドアを開けて、少しまっすぐ右へそして上へ。要するにデパートの中を通り抜けて裏側のバスターミナルへ突進です。うしろの人たちは、切符を買う時間がないので、車掌から買うことに決めたようです。ひー、しんどい。背中のザックがゆっさかゆっさか。もうだめだー。いや、本当にダメだったんです。時間オーバー。山に登る前に発汗その5。
 しかし、ここまでかいた汗に免じて神様は最後に手を差し伸べて下さいました。すでにバスが出てしまったターミナルに着いて、もう出ましたよね?と聞くと、「ええ、ですが、乗り切らなかったので、すぐに増発便を出します。もうすぐやって来ますからお待ちください。」とのありがたいお言葉。あとの続いた方々と、良かったーと思わず顔を見合わせ幸せに笑いました。これを逃すと1時間遅くなり、私としては生死に関わる問題になるのでした。やがて、バスが来ました。あっと驚く為五郎。運転手さんはうら若い女性でした。いや、街ならば驚くことはありませんが、信州の山道運転ですよ。上高地までの道は車通りは多いですが、山岳道路です。崖ップチを走るし、道は狭い。トンネル(狭いし、恐ろしいことにトンネル内部に交差点がある!)も多いのです。さすが信州とふと思った。優しくかつ活きのいい女の人でした。ちなみにバス会社の名前は、Alpico(アルピコ)松本電鉄です。
 さて、上高地へバスが着いたのは、12:15で、定時より20分遅れです。このシーズンは仕方がないでしょう。ここ何年か前から、シーズン中は上高地へのマイカーは乗り入れ禁止で、途中の駐車場からバスでピストン輸送しています。私の感覚では、たしかにマイカー規制で、交通の混雑も排ガス公害も減ったと思いますが、観光客は増えましたねー。以前は、釜トンネルでの渋滞と駐車場不足で、マイカー族はおのずと自粛していて、その結果、人だかりは多いにしろ限度があったと思います。しかし、今は、基本的にバスがいくらでも人を送り込める状態になっているのです。マイカーの駐車場は常に満車状態ですが、ツアー会社としては、渋滞の遅延なしで観光客を募集して契約のバスで送り込めるので、現地ではオーバーユースになっている気がします。皮肉なものですね。

①【よく見る風景】
 上高地バスターミナルからすぐ裏が梓川です。まずそこから見られる風景です。正面の沢は、岳沢(だけさわ)といい、登りつめて奥穂高、前穂高、西穂高へと向かいますが、見えている稜線は山頂ではありません。尾根の先端部だと思われます。たとえば、奥穂の南稜の頭とかです。あえて言えば、右奥のピークらしきものは前穂かもしれませんが、紀美子平(きみこだいら)の先端部かもしれません。本当に3000m級の山々の頂上は、ある程度登らないと実際に見ることはできません。


②【ご存知、河童橋】
 これも上高地を代表する橋、そして風景ですね。ちょうどお昼時ですので、人は、橋の上にあまり群がっておらず、河原とか食堂・レストランにわんさかといます。山登りする者は、見向きもせずに上流へと歩いていきます。


③【小梨平(こなしだいら)キャンプ場】
 どこからどこまでがサイトか分からないくらい広いキャンプ場です。家族、あんちゃんたち、ねえちゃんたち、カップル、山屋、大学のサークルなど、ありとあらゆる人たちがテントを張っています。トイレ・炊事棟があちこち、シャワー棟や売店もあり、温泉なら近くのホテル・旅館に行くこともできます。私も、ここで何回かお世話になりました。少し低いところへ張っていて、雨が降りテントが水に浮かんだことがあります。また、焼岳の火山活動が活発なときは、しょっちゅう軽い地震が起きていてぐっすり眠れなかったこともあります。今回も、ここを歩きながら、「いいなあ、快適で楽チンで。おいらも山登りを止めて、ここでのんびりしたいよー。」と思ったものでした。


④【野猿】
 そろそろキャンプ場を離れるころ、猿が一匹、ひょこひょこと歩いて出てきました。上高地では、猿はあちらこちらで見ることができます。数匹が木に登って木をゆさぶって遊んでいることなどしょっちゅうです。川や池には鴨がたくさんいます。この頃になると、行き交う人々の中で、登山者の数が多くなってきます。


⑤【明神岳の稜線の頭】
 遊歩道が、ときどき梓川のそばを通り、森林から抜け出ると北アルプスの山岳が見えますが、これも山頂ではありません。上高地のほぼどこからでも見える、その代わり場所により形が変わって見える明神岳ですが、左の尖ったところ、右の高いところはいずれも山頂ではなく、稜線の突き出たところだと思います。しいて言うならば、真中のちょっとだけ盛り上がって見えるところ、あそこが山頂かもしれません。


⑥【明神池】
 今、私は上高地のいちばんにぎわっているところ、バスターミナル、大正池、帝国ホテル付近の山登りする者はほとんど立ち寄らないところから、どんどん奥へ歩いています。距離にして12kmくらい奥へと歩いて行かないと登山口にたどり着かないのです。だから、1時間の遅れは致命的だと言いました。午後3時には、登山口に着いていないと、今日のうちに蝶ヶ岳に登ることは危険であきらめなければならないのです。よって、寄り道はできないのですが、この明神池だけは抜かすことができませんでした。1つはこの清冽な風景を眺めたいのと、嘉門次小屋で岩魚の塩焼きを食すためです。しかし、写真には写っていませんが、すごい人だかりです。岩魚の塩焼きはいろりでその場で焼いてくれるのですが、相当待たないといけないので、あきらめました。結局、ここで半時間のロスです。まだ先は長いのです。とほほ。


⑦【梓川の上流】
 川幅が広くゆったりと流れているので、上流というと変ですが、山岳地帯から流れ出る河川はたいていこのように、上流でいちど川幅が広がって大量の小石や砂を運搬・堆積させます。大井川の上流は川幅が1kmもあり、その中を車が走る道がついているくらいです。この奥の突き当たり付近が目指す登山口のある横尾(よこお)です。まだまだ遠いのです。ただし、もう少し行くと徳沢に着きます。


⑧【徳沢】
 写真のヒュッテは、井上靖の小説「氷壁」で有名な徳沢小屋のモデルとなった徳沢園というヒュッテです。当時と比べるとずいぶんときれいで近代的になっていると思います。といっても、私が学生のころ訪れたときと建物は変わっていないようです。そして、私の立っているあたりがキャンプ場です。ここでも2回テントを張りました。夜になって、すぐそばを流れている梓川に入って体を洗いましたが、冷たくて冷たくて1分も入っておられませんでした。私の横を何匹もの鴨がガアガアと鳴きながら泳いでいましたが、やつらは平気なようですね。懐かしい場所です。


⑨【横尾大橋】
 徳沢までは、まだもの好きな観光客が足を伸ばすこともありますが、さすがに、ここ横尾となると登山客しかいません。ここで、槍ヶ岳に向かう者は右の槍沢へ、穂高連峰へ向かう者は左の涸沢(からさわ)へと別れます。涸沢へ行くには、この横尾大橋を渡ります。正面の山は、屏風岩ですから、ちょうどその裏側に涸沢があります。
 ただ今、ちょうど3時。予定通りの登山口到着となりましたが、スケジュールを守るためにずいぶんと無理な歩行をしましたー。あんよが痛いよー。空を見ると天気が悪くなりそうだし、遠くでゴロゴロと鳴っているし、ここで一泊するかなーと弱音を吐きそうになりましたが、横尾山荘がただ今大幅改築中で、宿泊定員がたったの60人!もちろんお盆のさなかには、最低でもその2倍は詰め込むからぎゅうぎゅう詰めになるのは火を見るよりも明らか。まあ、そのおかげで決心が鈍るのを防げました。予定通り、今日中に蝶ヶ岳を詰める。3:10登山開始。3時間で標高差1000mをやっつけるのです。


⑩【槍見台】
 登り始めて20分(案内書データは40分)のところにある槍見台より。名前から、晴れていれば目の前に槍ヶ岳が見えるのでしょう。しかし、完全なガスの中です。左側の固まりは屏風岩ですので、今見えている山々の1つ後ろに高々とした稜線があり、その上に突き出る形で槍ヶ岳は見えるはず。要するに槍ヶ岳につながる稜線はガスの中でまったく見えていませんね。


⑪【稜線到着】
 標高2625mの稜線にやっと到着しました。長かった。いや時刻はちょうど6:00ですから、ぴったりと予定通りで来た訳です。オイラエライ?えらいえらい!しっかし、ど疲れしたよ。あんよが痛いよー。山腹を直登しているので、距離は短い。したがって無理をすれば短時間で登れる。そう、そう踏んでこのコースを選んだのだけど、オイラもう年だよ。疲れてしんどくて山登りがいっぺんにいやになったよ。疲労回復を待ちながら暗算しました。1000m÷3時間=333m/時=333m/3600秒=約0.1m/秒=10cm/秒 ふんふん、1秒につき10cmずつ上昇してきたのかー。あまり良くないペースだな。これは年と運動不足のせいだな、反省。しっかし、ご苦労なことだ。途中で足が上がらなくなって、何度も何度も立ち止まって休憩しました。ただ、1分くらいですぐに回復するのだけが頼みの綱。森が深くて、しかも森林限界が高い。ここは南アルプスか、と思ったくらい歩けども歩けども、樹林帯から抜け出ない。それが疲労感を倍増させました。樹林帯は暗いですから、5時を過ぎるとアドレナリンと冷や汗が出ます。まあ、途中へばってもヘッドランプがあるし、7時までに山小屋に着けば何とかなるだろうと思って、気持ちを奮い立たせます。そして、待望の森林限界、するとあと100mくらい高度を稼げば、稜線でした。しかも、稜線はまだこんなに明るい、るんるん。とりあえず日が射しているし。でも、上高地川の槍・穂高のあたりは深いガスというか雲が垂れ込めていて、何も見えません。少しだけ安曇野(あずみの)側が見えています。


⑫【蝶ヶ岳】
 ずっと奥に見えるのが蝶ヶ岳です。山頂の位置が最高点(2677m)に変更になり、この写真のいちばん高いところです。今までは、私の立っている後ろ側(2664m)でしたが、実情に合わないので変えられました。岩陰に赤い屋根が見えますか?今夜の宿の蝶ヶ岳ヒュッテです。昔、2回利用しました。1回はテントでしたが。YAすベエが会社の仲間と登った記事があったでしょう。そして下山時(三俣)に風雨に会い、ひどい目にあったというやつ。あそこですよ、あそこ。春に山頂の下あたりに大きくて見事な黒い蝶の雪形ができるので、そういう名前がついています。見た目、なだらかに見えますが、大きな山稜をしているだけで、実際に歩くとけっこうきつい。特に疲労していると、すぐそこに見えているものが、歩けば歩くほど遠くなる錯覚に襲われます。長年に渡って雪が解ける時に、稜線が侵食されてへこんでできた二重山稜で有名です。


 ともあれ、案内図での所要時間20分を、死ぬ気で半分の10分に縮めて、ヒュッテの受付に飛び込みました。これで、登山開始後ちょうど3時間の6:10に目的地到着になるからです。オイラエライ?えらいえらい!たいていの山小屋が5時までの到着を目安にしています。それ以後、到着すると、機嫌が悪いのです。夕食を出しませんよ、と憎まれ口たたかれることもあります。一つは、山小屋運営の段取りが難しくなることと、もう一つは、危険を冒す登山者自身への警告の意味があります。ということで、はなからルール違反を犯すつもりでいた私でございまするから、平身低頭おだやかにお願いしましたら、なかなか良い部屋を与えてくれました。広いきれいな、戸付きの部屋で、私のほかには一組の中高年カップルだけです。ふとんも三人で使用すべきものを一人で使うことになりました。きっと、6時までにやってきたお客を通常の部屋へきちんと平均的に割り振ったあと、遅いものが3人来たものだから、仕方なくとっておきの部屋を提供したのではないかと思います。ちなみに、相部屋のカップルともいろいろと話しましたが、どうやら夫婦ではない御様子…。それでは、お休みなさい。(本当はまだ寝ていませんよ。メシ食って、ちょっとだけウェットティッシュで体を拭いて、下の談話室でだべって本を読んで、外に星を見に行って、学生のアルバイトと話をして、天気予報を聞いて、2回くらいウンチして、3回くらいシッコして、水だけで歯磨きして、と山小屋の夜は忙しいのです。)  

2008年08月16日 Posted by Poppo at 23:35Comments(0)

キトキト/生駒の貴公子


takuanです。
YAすベエさんへ

さっき会ったばかりなのにもうYAすベエさんはブログに載せちゃっててびっくりしました。
ほんとに久しぶりです。
28年前のYAすベエさんのイメージをそのまま心に描いて待ち合わせ場所で正午の12時にドキドキしながら待っていたらニコニコしながら近ずいて来られたのは、少々(かなりかな?)横幅が大きくなったYAすベエ先輩その人でした。見た目は多少変わっていてもお声や受け答えのタイミングはイメージそのままで時間の隔たりは一気になくなりました。はとの人達の話、お互いの家族の話、仕事の話、単身赴任、いろいろな苦労話などであっという間の2時間半でした。

そうそう、結構YAすベエさんはダイエットの話が詳しくてその体に似合わず漢方なんかも試しておられるとのこと。毎食後のカロリーも記録されたとかで、努力家だと思うのですが、それよりも毎日のアルコールを我慢されるだけですべて解決されるのではないかと自信をもって具申します。

大阪の繁華街は日本特有の若者主体の店作りばかりで、この年になるとやっぱり違和感があるのですが、今日はYAすベエさんといっしょに大好きなスイーツを食べるのも目的のひとつでしたので、流行を追い求める若者好みの繁華街がこのときばかりは僕達の目的を達するには都合が良かったですね。
何軒かスイーツ店を見ながら、ここはちょっとイメージが違うとか、もう1軒次を見ようとか言いながら難波パークス内を歩き回り、ようやく決めたスイーツ店でケーキと飲み物で1150円のセットメニューで一段落しました。甘酸っぱい爽やかなベリーが口の中に十分な余韻を残しながら消えて行きました。YAすベエさんは自宅でもブルーベリーを育てておられるとか。。羨ましいです。
あわせて100歳のおじさんが店から出る頃には、外では入店を待つ若い女性客の長蛇の列が顔を指し気恥ずかしさで早々と店を退散しました。
そうそう短期間の一時帰国を使って家族で蒜山国民休暇村に今週行ったのですが、Qカードという50歳以上の人が参加できるポイントカードの募集があって、年を取ったらいずれ僕もこのようなカードを作るようになるのかなあと思って壁のポスターを眺めていたのですが、よくよく考えてみるともう対象年齢に入ってるではないですか!! すごいショック。。。認めたくない!ない!と思いながら、帰りには結局財布の中に登録済のポイントカードが入っていました。きっとこのような経験を先輩達はしながら重ねていく年齢を受け入れてこられたのでしょうね。オーバーザヒルに居る今の自分にとって今年はいろいろな意味で岐路を経験していくことになりそうです。

異常に暑い大阪の難波でのYAすベエさんとのこの再会の記憶はずっと思い出に残ると思います。
ありがとうございました。
しかしあれほど写真は載せないでと言ったのに大きく載せられてしまって恥ずかしいですね。
(僕は今まで手の先とか影しか載せていなかったので。。)
それでは家族思いのYAすベエさんのキトキトな写真を載せますね。皆さんも癒されてください。
また次回会える日を楽しみにすこしずつ輪を広げて行きましょう。
ではでは。


  

2008年08月14日 Posted by takuan at 22:39Comments(2)

スペインの貴公子/Takuan再会

 皆様、立秋が過ぎたとは全く信じられない、暑い毎日ですが、お元気でしょうか?
 しばらくご無沙汰しておりましたが、私は、勿論、相変わらず元気です。

 さて、Takuanとの感涙の再会を無事果たすことができました!!POPPOさんよりお達しがありましたので、ここに報告致します~!

 お昼に難波のロケット広場前にて待ち合わせをしておりましたが、ロケット広場が改装工事中でした。まア、ちょっと戸惑いましたが、勿論、難なく再会を果たし、とりあえずお昼は、大阪なら、当然?お好み焼きをと言う事で、千日前「はつせ」さんへ行きました。

 こちらは、昭和20年からやっていて、セルフで自分の好み通りに焼けます。そして全室個室のため、落ち着いて時間を過ごすことが出来ます。
 お好み焼きを焼いて居る所等も、載せようと思っておりましたが、ちょっと写真に写るのが恥かしいので?こちらの状況は、皆様の頭の中で、良~く想像し、イメージを膨らませて下さいね。
 本当は、再会の興奮で撮影出来なかった?焼くのと、食べるのに必死で撮影を忘れていた?こんな感じでしょうか・・・?

 そのあと、難波といえばやはりグリコのネオンのある戎橋だ~!と、言う訳で、ツーショットが上の写真です。
 さらに、かに道楽の前でも撮影したのが、Takuanのデジカメの中にありますよ・・・

 さて、Takuanですが、実は私より誕生日が1ヶ月遅いだけで、私と同じく50歳になったとの事・・・信じられますか?
 凄い!私、これでも、今までは結構若く見られて来て、実年齢を云うと、それは詐欺やな~!と、良く云われたものですが、彼は、私の比ではありません。スペインの貴公子です。30代と云っても不思議ではありません。(実際にスペインでは、32~33でも通る?そうな・・・?)

 20歳と18歳の娘さんと、奥さんは、日本に残して、今はバルセロナに赴任しているとの事。
 その前は、私の好きなワインの、産地の一つのリオハにも赴任していたとの事でした。

 その頃は、会社の敷地で赤と、白ワインになる、葡萄も作っていたとの事で、この時に、ワインの仕込みのタイミングに適した葡萄の熟れ具合、取り頃を見極められる様になったとの事・・・しかし、私は記憶に無いのですが、Takuanは、アルコールは受け付けないので、ワインの味は判らないとの事。それなら、変わりに私がいくらでも味見するんだけどね(もっとも、ドラエモンのどこでもドア?でも無いと無理かも・・・?)話では、果実味のある飲みやすいタイプの様でした。

 ちなみにたまたま先日、自宅で飲んでいたワインがリオハ産でした。(→生産量でも、質でも、フランス、イタリア、スペインと、いずれも世界を代表する産地ですが、日本では、意外に、店に出ているスペイン産は少ない様で、ちょっと残念です)

 はとの皆の過去や、現在の話、北京オリンピック、仕事に、家族の話等々、色々としながら、移動です。
 今度は、なぜかおじさん2人組には似合わない?カフェで、私は例によってベリー系のタルトを注文・・・



 

 Takuanは、ブルーベリーのタルトを注文です・・・



 こんな感じです。



 あまり大きな写真はちょっと恥かしいとの事でしたので、少し控えめな大きさですが、現在のTakuanを堪能して頂けましたか?

 そう云えば、普段は何語で生活しているのかとか、色々と聞こうと思っていた事を、聞くのを忘れていました。
 下手すると、学生時代より今の方がさわやかではないかと、思わせる程のTakuanでしたが、海外では、勿論、色々と楽しみもあると思いますが、実際には苦労も多いのだろうと思います。

 そんな訳で、次回、冬休み付近に関西在住の皆様、集まりませんか?
 Takuanを囲む会で盛り上がりましょう・・・

 今回は、Takuanのお陰で、とても楽しく、良い時間が過ごせました。
 ただ、ちょっとブログの方は、私の力不足で、物足りない気味ですね・・・すみません・・・ここは、皆様のTakuanへの感想、質問等々の書き込みの参加で盛り上げて下さいませ~!!お願いしますよ~!!


  

2008年08月14日 Posted by YAすべエ at 18:52Comments(5)

はと/もうすぐお盆

 みなさん、暑中お見舞い申し上げます。

 ちょっと久しぶりです。仕事をしていて、この暑いのには参ってしまいます。
朝っぱらから強い日光を浴びて、昼間は言うにおよばず、3時過ぎても日差しは弱まりません。
日陰でも熱風が吹き、まるで砂漠です。おまけに、福山地方はなぜか昔から少雨の土地です。水がめの八田原ダムの貯水率が50%になりそうです。高知の早明浦ダムは取水制限に踏み切ったのではなかったですか。現在の太平洋高気圧は弱まりそうにないですが、ときどき上空に冷たい空気が流れ込んで、よく雷が鳴りそして落ちているようですね。特に山岳地帯で。しかも山岳事故のニュースがよく聞かれます。

 ということで、私は今年のお盆も山登りをして参ります。お盆休みは13日~17日で5日間です。
予定はですねー、

 13日の早朝、電車で福山発、10時ごろに松本着。上高地には正午には入れるはず。3時間テクテクとほぼ水平な道を奥へ奥へと歩いて3時に横尾到着。もちろん途中の嘉門次小屋で岩魚の塩焼きを食べる。横尾から突如始まる急登につぐ急登で、1時間くらいで展望の開ける尾根に出て、槍ヶ岳が見えるはず。さらに尾根伝いにぐんぐん登ってやっと稜線に出て、夕方6時。ちょっとヤバイ。稜線をすたこらと30分進むと、蝶ガ岳ヒュッテに入れる。ということで、初日の目的地は蝶ガ岳です。YAすベエの記事にありましたね。天気がよければ、上高地の谷を隔てた向こうに、槍ヶ岳、穂高連峰、笠ヶ岳と3000m級の高山が延々と嶺を連ねていて、しかも夕焼けに染まっているはずです。悪名高かった蝶ヶ岳小屋のメシもきっと改善されているでしょうね。名前(蝶)のせいで、おじちゃんよりも圧倒的におばちゃんが多い山小屋でひとしきり休んで、少しして外に出ると、もちろん満天の星。流れ星を見よう。また下界の灯りもしっかりと見えるだろう。ときおりガスが吹き下りてきて、星を隠す(本当は出てきて欲しくない。明日、雨が降るんだもの。)まあ、明日の朝は早い。山小屋必携の耳栓をしっかりと耳に詰めて、ぐっすりと寝よう。今日の登りはきつかったもんね。という調子で書いていくと、登らない前から登ってしまうので、あとはあっさりと書いておきます。

 14日、蝶ヶ岳を過ぎて常念岳を越えて、大天井岳を通り過ぎ、燕岳まで延々と歩く。けっこう長いし、アップダウンは大きく数も多い。しかし、危ないところはなく全体にゆったりと歩けるはず。ずっと稜線なので、雷に注意しよう。燕岳山荘でアルペンホルンを聞いてリッチな山小屋気分にひたれる。
 15日、燕岳を越えて、一気にすごーく下がる。上がるのがいやになるくらい下がって泣く泣く登り返しを開始し、東沢岳到着。実はこのルートは初めてで、今回の最大の目的は、この先の餓鬼岳なのです。燕岳までは表銀座の名を頂いているほどの超人気コースで、さぞかしわいわいがやがやしていることでしょうが、ここから先はぽつりぽつりと下手をすると途中誰にも会わないかもしれません、そういう不人気なコースです。だから行く。こういう静かな山行のできるところは珍しいし、山小屋も昔ながらのちょっと傾いてすきま風が入り、トイレはではなく便所であり、いいでしょう、こういうところって。ところが、世の中を甘く見てはならじの奈良の地蔵さんで、そういうところがいいわあ、ロマンがあって(あるわけないだろ!)とおっしゃるおばさまがたーくさんたーくさんおられるそうな。まあ、どうなるかは運を天に任せましょう。そして、途中の剣ずりというところが悪いのです。ネットでは、えらく怖い目にあって、帰りは別のルートを取った、という人もいれば、アップダウンが多くてうんざりする、とだけの人もいて、行ってみないと分からないのです。木の桟道が腐って落ちそうだという人もいれば、少し気をつけて通過すればいい、とかね。まあ、相当にびびった人も要するに落ちたのではなく結局は通過できたのですから、最悪でも通過できるということでしょう。早く着いたら、勇気を奮って体力をだまして、いっそう人の寄り付かない、北アルプスの離れ小島である唐沢岳へごあいさつに行ってきます。

 16日、あとはすたこらすたころ下りる下りる、垂直距離で1700m下りる。今回の最大の難関です。つらそうだなあ。4時間以上かかるかなあ。下でタクシーが待っている。大町で温泉に入る。それを楽しみに頑張るか。うまくいけば、この日の8時にはもう家で、ごろごろしているでしょう。

 ということで、ブログはその間手付かずでごじゃる。でも、そのかわり、きっとYAすベエが「タクアンとの感涙の再会」「衝撃!タクアンの真実!」などをアップしてくれると思うので、期待しておいて下さい。  

2008年08月10日 Posted by Poppo at 21:39Comments(0)

はと/多可町

 みなさん、こんばんは。
 まずは、「うたごえ40周年記念・はと2008夏の集まり」の写真を、ヤフー・フォトのアルバムにアップしています。ログインのための、IDとパスワードは変更はありません。もし忘れた方とか、まだ知らない人は私のところへメールをください。折り返しお伝えします。
アルバム名は、私の写した「2008 7.26.27 夏の集まり」と、まり子の写した「2008 7.26.27 夏ま」です。サイズは少し落としていますから、もしオリジナルサイズのものが欲しい場合は、その旨をお知らせください。
 また、歌う会の録音も近日中にアップしますので、お楽しみに!
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 さあ、きょうは日曜日でした。夏期講習の最中でも、日曜日は休息ではなく、遊ばないと元気が出ません。兵庫県のど真ん中あたりの多可町(たかちょう)での、「火の鳥」を見に行って来ました。
 チケット代もさることながら、高速料金+ガソリン代がバカにならないので、まず、車はまり子さんの小さなほうで行くことにしました。先日の40周年記念のときもそうでした。そして、高速道路深夜割引をきかそうと思いはしましたが、早朝4時までにインターを通過して中に入っていないといけない。そのためには3時半に家をでる。ということは寝る時間はほとんどなし、というか寝たら起きられないので、結局徹夜。それはどうもねー、ということで名理屈を考えました。
 早朝に出発すると、現地には7時には着く。すると朝食を食べるだろう。暇だから、景色のいいところとかをぶらぶらするだろう。するとコーヒーを飲み、ソフトクリームを食べて、結局2人で2000円くらい使うだろう。それって、深夜割引で得をした料金そのものだ!ということはくたびれもうけだけで、ぜんぜん得になってねえ!
 したがって、普通に起きてトーストを食べて、9時過ぎに家を出ました。トイレ休憩で、吉備SAに入り、運転してちょっとお腹が空いたなあと思って、(この前、桃太郎パンと桃パンを買った、おいしくて有名な)パン屋をのぞくと、サンドイッチのうまそうなのが…。これならお腹に響かないだろう、食べるかー。飲み物にコーヒーを…。折角だから奮発して自動販売機で200円のものを買う。テーブルで食べていて、キョロキョロしていたら、何と今日は高速売店何タラの日で、SAのレストランとか商品が全品2割引なのです。そこで買ったのはー、岡山名物マスカット!  を入れたという、マスカット味のソフトクリーム。注文するとき、ふといやな予感が…、バニラか抹茶の定番にすべきだよ、お兄さんというささやきが聞こえましたが、ここは本場であることを信じて、買いました。
 食べました。異常に甘い!それはいいとして、香料がきつすぎだぜ!どうかいだってこれでは人工というのがばればれ。ま、少しは本物が入っていたとしても、力不足なので、香料と甘味料と着色料をたっぶり入れたのでねえかー?
 食べながら、ずっと前の同様な経験を思い出しました。あれは、そう鳥取花回廊。そこで、買ったものは何だ-?  そう、もちろん、二十世紀梨ソフトクリームー!砂糖水のように甘くて、香料がぎんぎんに効いているのは全く同じ状況。なぜかクリームの割合が少なくて、水っぽいところも同じ。
 やはり、ソフトクリームは、バニラ、抹茶、ミルク、またたびがいちばんです。広島県の県北のあちこちで売っているソフトクリームのほうがはるかに濃厚でおいしいですよ!しばしば、牧場の中に売店があって、牛ぐその匂いのする中で食べるのですが、それって最高かもねー。
 ここまでで一人あたり740円使った。二人では1480円。2割引がきいているので、ラッキー。それがなかったら、2000円弱で、無理しないでゆっくりと出発したら、しない予定の出費をしてしまったじゃわいなあ。
 まあ、それはおいといて、懐かしい中国道の加西ICで下りて、北上して多可町へ向かいました。ホールはすぐに分かりました。広い駐車場ですから車を置く心配は無用。先日の松原市と違うところは、食事どころがたくさんあって、しかもちゃんと営業しているところです。さらに大きなスーパーが複数あって、もちろんちゃんと営業しています。人が大勢往来しています。昼食のために、いちおう車で出ましたが歩いてもよかったです。近いところで、中身のわりにはちょっと高い感じのした定食を食べたあと、地図でチェックしていた町の名所へ行くことにしました。ロックフィルダム糀谷ダムとその翠明湖です。
 この湖を1周する翠明湖マラソンは有名のようです。隣の西脇市の西脇工業高校は駅伝で名を馳せているとか。この町は、棚田、お酒のおコメ山田錦、ラベンダーでも有名らしいです。
 再び来ることはあるまいと思う多可町ですが、ここだけは見ておこうと思いました。こんな湖です。小さなダムにしては思いのほか大きな湖です。風が強い。風が湖面を渡って吹き抜けています。


 波が起きて岸辺付近の水底の泥を巻き上げています。右下の木は、山漆とお見受けしましたが…。


 むむむ、歌う会にぴったりの設備がありました。風通しがよく、トイレもある。日差しは強烈ですが、日陰に入ると風のため涼しい。


 湖の中ほどに両岸をつなぐ橋がありました。暑いのをがまんして、歩いて真中まで行きました。ちょうど車を交わすために少し広くなっているところがあります。このときは、ここを渡って帰るとは思ってもいなかったので、歩いてきたのです。


 この湖へは、下を大回りしてダムを眺めながら登ってきました。実は、この橋を渡って向こうから山を下れば、すぐに多可町の中心部なのです。



 さて、2時より開演です。なんと会場付近に大勢の高校生がいました。この公演を全員で鑑賞するのでしょう。ちょっと不安になったのは、静かに見てくれるかなあ?ということですが、真剣に見たようです。実際に始まると、声1つしませんでした。
 席は確かに前から3列目のほぼ真中でしたが、イスについて、「平座の移動イス」ということでした。これって、ひょっとしてパイプイスじゃないでしょうね?町のホールは、多目的で作るから、客席といっても固定は途中からで前のほうはふだんは平らで何もないことがよくあるでしょう?あれって何をするんでしょうね?ダンスパーティー?でも行ってみて、良かったー、取り外しができる普通の鑑賞用の座席でした。ほっ。
 で、おもしろいのはね、最近、このブログに「ちひろ」さんて方が出没されているでしょう?松原市で公演後、葵君を囲んでわいわいやっているときに、ごいっしょした姫路在住の女性の方です。この火の鳥に出演していた、パク・トンハさんのファンなのですが、そのためにずっと火の鳥を追いかけておられるのです。倉敷にも来られました。このときもまり子さんが会っています。
 今回は、私たちは運良くチケットを手に入れられましたが、実は完売状態でしたので、今日はどうされるのかなあと思っていました。私の予想は、チケットが取れなかったら「残念無念、ちひろ、思わぬ不覚でござりました。」という内容のメールがくるはず、来ないということはちょっぴりサープライズで御登場と相成るのではござらぬかな?と思うとりましたが、そのとおりにござりました。私の面はばればれですが、私は1度ちょっと見ただけ、まり子さんは2回。通路ですらっとすれ違ったとき、あれ、あれ、あれ、あれ、っと2人とも思ったのですが、向こうがそのまま行っちゃったので、違うかなあ、でもきっと間違いないよ、と言っていたら、そう、間違いありませんでした。
 頑張られたみたいです。実際にチケットは完売でしたので、見えにくいので販売外になっていた前の端の席を何とかしてもらったようです。そのお礼を事務所の人に渡しておられたのを目撃したので、なかなか細やかなお人だと感心しました。この不便な町まで、電車×2+バスで来られて、バスの便が少ないので、帰りは電車の駅までお送りすることにしました。縁は異なもの不思議で粋なものですからね。みずからを「ミューおたく」と称してはばからないお方です。いろいろとお話を聞きたいし、また何かの折にいっしょに観劇もできたら素敵でしょう。
 で、本番に入りますが、ずばり申し上げて、敵はこの夏の猛暑だということです。これに先立つ南国高知での須崎と高知での2回の公演の疲れで、ばてばての夏ばて状態のようです。顕著だったのが、ブチ役のたごまゆちゃん。これは本人の弁ですから間違いありません。男性陣も全体にトーンを抑え気味で、
ここぞというところで、エネルギーを爆発させ、また回復を待ちつつ、次の爆発シーンを待つ感じ、といったらわかって頂けますか。帰りのロビー見送りも、渡部我王とブチの2人だけでさみしかったです。私は出るのが遅かったので、ひょっとしたら橘諸兄か吉備真備がいたかもしれません。客席の半分以上が例の高校生集団で、一般客のほうが少なかったです。おそらく町が公演を買って、高校生に無料か格安で見せて、その他の席を一般公演として売り出したのだと思います。いくら完売といっても、彼らがいないと満席にはできなかったようです。で、ふつう、その高校生たちは役者さんたちを取り巻くのですが、今回はどうだったのでしょう。取り巻いてくれるのだから、大勢が見送ったほうが印象がいいのですが、やっぱりすごく疲れていたのかなあ。
 お客の感想としては、私の隣のおばあちゃんたちが、いくつかの場面でおほめの言葉をぶつぶつと唱えておられて、「いいものを見せてもろうた」などと言っておられました。生徒達が熱心に見たようですし、最後の拍手も大きく、カーテンコールもちゃんと三回やったので、苦しいながらも上出来だったと思われます。
 しかし、全体に底力が感じられなくて、いくつかの場面での熱唱、雄叫びも空回り気味でした。ありていにいえば、劇としての形の出来は良かったけれども、精神の強さがにじみ出ていなくて、見るものの心の奥底に響かなかったということです。良かったけれども、立つ気持ちにはなれませんでした。そのまえに、立つことが意識に上らなかったのです。逆なふうに言えば、もっと下手でも、ぶるっと来るような演技には、いくつかであったことがありますね。
 ただ、私は涼子ちゃんの速魚の仕草と歌声にはどうしても涙を誘われます。てんとう虫の精ですから、ひよひよと弱々しく、かつしなやかに清らかに動く、それなら満点ですが、でもそれ以外は、私「大根だろ」まり子「突っ立っているだけ」と酷評なのです。でも、そのあと2人ともすぐに、「それがいいのよねえ」と来るから不思議です。声も高音がまっすぐに出ると、か細いようで芯がちょびっとある、きらきらするような外からの美しさではなく、何かしら心の中で響くような清純な音色なのです。あれって、本当に演技なの?または地のままで歌ってるの?よく分からないのです。いつかロビー見送りのときでもいいから、いろいろと話を聞きたいですねー、本当に。もう少し稽古を積めば、完成度を高められるという状況なのなら、そうしたほうがいいというのが一般論で、私としては、それならば今のままのほうがいい、だって完成してしまったら何か涼子ちゃんの大事なものが消えてしまう気がします。しかし、やっぱり女優としてやっていくからには、完成度を高めるべきで、それから自分本来のものを再・再現するようにすべきだろうとか。はてさてよーには分からんのであります。そもそもこういう話が素人の私たちが勝手に感想を述べて、ああだこうだと言っているのですから、根本的に話しにはなっていない気がしますね(笑)。
 でも、毎回涙するのは事実なのです。だから知りたいのです。あの拙さの中に、切ないほどの優しさが見え隠れするのは、なぜなのでしょう?何かちょっと次元が違うけれども、葵(あおい)にも、それから杏(あんず)にも似たようなものを感じます。それから、不良(?)の鵬(ほう)にもです!
 はずれたらごめん。私がよく分からない理由で私のひいきする、涼子ちゃん、葵、杏、鵬。彼ら、新しいわらび座世代に、偉大な未来あれ!
  

2008年08月03日 Posted by Poppo at 23:41Comments(4)